みたものきろく。

漫画とテレビばっかり見てる駄目な大人の感想文ブログ。腐女子でごめん。

河村恵利「縁切り寺の尼姫」

ご無沙汰してます。久々の更新です。

今日は積読の山から河村恵理さんの戦国漫画を。

 

縁切り寺の尼姫~豊臣秀頼の娘~ (プリンセスコミックス)

縁切り寺の尼姫~豊臣秀頼の娘~ (プリンセスコミックス)

 

私は織田のお市様の娘・浅井三姉妹とその子供達が好きです。

美男美女を多く輩出した織田の血に翻弄された方々ですよね。

 このお話はその系譜の一筋である豊臣秀頼の娘・天秀尼が主人公。

 

豊臣秀頼が側室に産ませた娘・卵(かい)姫は

大阪の陣で大阪城が落城し豊臣家が滅亡した後、

父の正室で徳川家康の孫・千姫に命を救われます。

その後、卵姫は一年あまり江戸城で過ごしてから

鎌倉の尼寺・東慶寺に預けられ、尼になります。

 

豊臣家のただ一人の生き残りとなった姫君が

父の従弟・徳川忠長に淡い恋心を抱きながら尼になり、

鎌倉の縁切り寺で自分の生きる道を見つけていく姿がとても素敵でした。

 

日本史上の女性たちの物語を沢山描いてきた河村恵利さん。

河村さんが描く女性達はどこか儚げだけど優しく美しい人々です。

今回もとても良いお話でした!次回作も楽しみです。

 

ただ、ご本人もたびたび書かれているように、

相変わらず登場人物の見分けが付かないのが難点ですね(^_^;)

まあ、それは手塚治虫スターシステム的な

アレだということにしておきましょうw


同時収録のお話2編も温かくてよいお話でした。


 

 

よしながふみ「大奥」12巻

きのう何食べた?」の10巻と一緒に購入。

1巻からずっと追っている「大奥」もついに12巻か・・・

 医療編ラスト!

大奥 12 (ジェッツコミックス)

大奥 12 (ジェッツコミックス)

 

 あのツンツンしていた黒木様がこんなに大活躍するなんて!

人々の想いが強く繋がって広がって赤面疱瘡が撲滅されていく流れが泣けました。

 

大河ドラマ龍馬伝」の海軍伝習所や「花燃ゆ」の松下村塾奇兵隊もそうだけど、

こう、時代を変えよう!何か成そう!と集う若者たちを見ると泣けてくるように

なりました。年ですかね。もうちょっとしたら甲子園を見て泣くに違いねえ。

 

しかし、将軍・家斉の母・治済は

今までの登場人物の中で一番狂ってて怖い人だったなあ。

 顔は「マカロニほうれん荘」みたいなのに。

女将軍を作ったあの春日局さえいいお婆ちゃんに思えてきます。

治済の最期の後の展開はなんだか切なかったです。

 

そして時代は幕末の動乱期へ。

また13代将軍・家定は美人だけどクセの強そうなお方・・・

この方の正室と言えば篤姫様ですねー!

 

大河の「篤姫」やフジの「大奥」等のドラマでは

篤姫、幾島、滝山、本寿院、和宮、観行院などなど

濃ゆい女人方が熾烈なバトルを繰り広げておりましたが、

よしなが「大奥」ではどうなっていくのか楽しみです!

 

松陰先生が女の人だったら石渡治の「はっぴいまん」みたいで超萌える。

 

小西紀行「妖怪ウォッチ」7巻

息子に買ってあげたのを借りて読んだ。

  

妖怪ウォッチ 7 (てんとう虫コロコロコミックス)

妖怪ウォッチ 7 (てんとう虫コロコロコミックス)

 

 一世を風靡して社会現象になった妖怪ウォッチの漫画版です。

 

妖怪ウォッチは1作目発売すぐのクリスマスに購入していて

流行に乗るのが早かったせいなのか、最近飽き気味な様子の息子。

アニメも2~3週分まとめて見るようになっちゃったんですが

漫画版は相変わらず好きなようで、友達と遊ぶ約束を断ってまでして

発売日当日に買いに行きましたw

 

いや、しかし、コロコロ漫画は勢いがあるなあ!

集中線や手書き文字やギザギザの吹き出しがこれでもかって使われていて、

一ページにおける書き込み量がハンパないです。これで463円、お安いわw

 

漫画版は主人公のケータ君がすごく善良で天使のようです。

ジバニャンも割と熱くていい奴。

アニメ版は2人とももうちょっとゲスいよね(笑)

 

で、この記事になぜ「日本史関係」のタグをつけているかっていると、

アニメで放映済みの「軍師ウィスベエ」の漫画版が掲載されているからです。

 

ケータ君の妖怪執事、ウィスパーは、戦国時代、石田三成の軍師だった?!

という、トンデモストーリーです。

さすが、イナズマイレブンでタイムスリップして織田信長劉備やら

歴史上の人物と合体して時空最強イレブンを作ってサッカーしようぜ!

なんてスゲーことを考えたレベルファイブ。やってくれますね!

 

妖怪ウォッチの中の三成は、決断力のない「決めずの殿様」。

なぜか、牛が好きで間違って牛に乗って出陣しちゃったというお茶目さんw

それでも「知ったかぶり妖怪」だったウィスベエ(ウィスパー)の

能力を認めて軍師にしちゃう大器を持った好人物でした。

 

関ケ原の戦いでのウィスベエとの別れのシーンは

うるっと目頭が熱くなってしまいました。

くそう、妖怪ウォッチのくせに、ウィスパーのくせにぃぃ!

 

こんな感じで、親世代のハートもがっちり捕まえに来る「妖怪ウォッチ」。

発売日未定ですが、コーエーと組んで「妖怪三国志」なるものも

リリースされるらしいので、まだまだ目が離せません。

www.level5.co.jp

 

気を付けないと、子供がとっくに卒業してるのに

親の方がいつまでも卒業できない現象が起こりそうで怖い(笑)

 

 

野田サトル「ゴールデンカムイ」1~3巻

3巻の表紙を見て3冊まとめ買いしちゃった!

 

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

 日露戦争で鬼神の如き武功を上げた「不死身の杉元」と

アイヌの少女・アシリパ(正しくはリの字が小文字)の

凸凹コンビが、明治の開拓時代の真冬の北海道を舞台に

八億円相当のアイヌ埋蔵金を求めて死闘を繰り広げる物語。

 

杉元とアシリパが戦うのは、網走監獄からの凶悪な脱獄囚達に

陸軍最強と謳われる北海道第七師団にマタギに ヒ グ マ!

さらに、なんと箱館戦争で死んだはずの土方歳三も登場!

…と、北海道の開拓の歴史をこれでもかってくらいに詰め込んで

バイオレンスなエンターティメントにしちゃっているすごい漫画です。

 

割と、グサグサ斬り合って血がドバー内臓ボロォなイキオイで

いろいろグロいんで、苦手な方は回れ右した方がよいですが、

登場人物達がみんなどこか飄々としていてコミカルで、

おどろおどろしい悲壮感はないので私は怖い感じはしなかったです。

 

極寒の地で戦ってボロボロ人が死んで行って・・・というあたりが

伊藤悠さんの漫画「皇国の守護者」に雰囲気が似てるかも。

 

また、ヒロインのアシリパがとても可愛い!

2巻の表紙の絵を見て、もっとこう大自然のお仕置きです的な

ナコルル風美少女を思い描いていたんですが、いい意味で裏切られた~

もっと幼いんだけど、大変野性味にあふれる剛毅なヒロインですよ!

しかし、青年漫画のヒロインなのに肌の露出一切なし!!寒いし!

 

アシリパさんの作る手料理はワイルドすぎて、絶対真似できない(笑)

獲物を狩って皮を剥ぐところから始まり骨や内臓まで一切無駄にしない、

超エコなアイヌの伝統料理だそうです。

 

私個人的には、うちのご先祖はこの時期に入植して来てるらしいので、

大変興味深く読んでおります。まあ、漁師なんであんまり関係ないんですが。

 

3巻はかなりいいところで終わっているので、早く続きが読みたい!

土方さんの活躍を鼻息荒く超楽しみにしております!

 

 ↓この表紙だと正統派美少女に見えますよねー

ゴールデンカムイ 2 (ヤングジャンプコミックス)

ゴールデンカムイ 2 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

 ↓おそらく70才越えてる土方副長。、素敵・・・ 

ゴールデンカムイ 3 (ヤングジャンプコミックス)

ゴールデンカムイ 3 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

 

 

 

岡田屋鉄蔵「無尽」

積読消化中~

こちらも作家買い

 

MUJIN -無尽- 1巻 (ヤングキングコミックス)

MUJIN -無尽- 1巻 (ヤングキングコミックス)

 

 幕臣・隻腕の美剣士・伊庭八郎の物語第一巻。

 

のっけから迫力の血みどろ斬り合いシーンからグッと心を鷲掴みされたところで

舞台はいわゆる「幕末」のちょっと前ののどかな江戸へ。

 

心形刀流練武館の御曹司でありながら

病弱でコンプレックスを抱えた少年・八郎が

町人・鎌吉をはじめとすると人々と出会い

健やかに成長していく第一巻。

 

お寿司をもぐもぐ食べる姿や友を得てニコニコしている姿は

天衣無縫で無邪気そのものの八郎少年。

また、ひょんな事で八郎の一の子分になった町人・鎌吉や

兄弟子の中根さんや友人・本山小太郎、そして道場の当主である父、と

八郎の周りにいる男性たちもまあ気持ちの良い快男子揃いです。

 

彼らが幕末の動乱の中何を経験して物語冒頭に繋がっていくのか、

続きがとても楽しみです!

 

 

大和和紀「イシュタルの娘」11巻

新年度からGW前後の慌ただしさですっかり放置してて、

1か月以上ぶりの更新です。

 

今日は大好きな大和和紀先生の新刊、読了~

  

イシュタルの娘~小野於通伝~(11) (BE LOVE KC)

イシュタルの娘~小野於通伝~(11) (BE LOVE KC)

 

 織豊期から江戸初期まで活躍した謎多き才女・小野於通の物語。

 

人に見えないものが見える不思議な力を持つ美少女・於通は

幼少の頃に信長にその非凡な才を認められ、戦乱で家族を失って

引き取られた摂関家九条家で教養を磨き、その後秀吉の庇護の元、

書画の師匠として北政所浅井三姉妹の信任を得たり、摂関家の公家で

書家の近衛信伊と恋仲になったり、真田信之・幸村と兄妹の契りを交わしたり、

細川ガラシャと友達になったり、石田三成に危険人物として目をつけられたり・・・

と、波乱万丈なスーパーヒロイン街道を驀進しております。

 

この於通、現代でいうとデザインやイベントプロデュースまでやっちゃう

マルチな才能のアーティストと言ったところでしょうか?

プライベートでは事実婚状態の政治家の夫との間に娘が一人。

そんな彼女が才能を武器にしなやかに生ていく姿にとても憧れます。

 

登場する戦国武将、女性達の人物造形は非常にスタンダード。

(例:爽やかな真田兄弟・陰険な三成w・高飛車な淀殿

歴史の流れに沿っていつつ王道少女漫画展開なので、

戦国時代は教科書の内容でくらいしか知らないわと言う方でも

分かりやすく読めるのではないでしょうか。

 

11巻は、関ヶ原の戦いの少し後。

今度は家康に徳川家と豊臣家の婚儀を成功させるために、

孫の千姫の介添え役として江戸に赴くように依頼されます。

 

悩んだ末に、恋人(内縁の夫)信伊に背中を押され、娘を置いて江戸に赴く於通。

江戸の大奥の荒々しい関東女達を躾けるため奮闘する姿がかっこいい~

 

後の春日局・おふくさんも再登場して江の産んだ男児・竹千代の乳母となったし、

淀殿をはじめとする大阪方の孤立も始まって、物語はいよいよ大阪の陣へ・・・

 

大和版戦国ロマンはどんな感じに進んでいくんでしょう。

続刊が非常に楽しみです!

 

「独眼竜政宗」最終回視聴完了

BSで再放送されていた「独眼竜政宗

最終回までようやく見終りました!

 

実は私が大河ドラマを見始めたのはこの「独眼竜政宗」。

最終回、テロップが出ていましたが、放映が昭和63年12月13日、

もう27年も前のことなんですねー!歳がばれる(笑)

 

最終回「大往生」は晩年の政宗の姿が描かれていました。

最初はツンツン反抗的だった三代将軍・家光にもいつの間にか気に入られ、

「天下の副将軍」として悠々自適に老後を楽しむ日々の政宗を病魔が襲います。

 

正妻・愛姫との最後の語らいのシーンは素敵だったなあ!

「あの世でもう一度巡り合おうぞ」とか、

「死後、画像・木像には必ず両目を入れさせよ。

 わしはこの世で愛の姿を半分しか見ておらぬ。

 せめて来世では両目で見たい」だなんて、

死期が迫ってるっていうのになんなのこの殺し文句!

伊達男にも程がある!愛姫も惚れ直してまうやろーー!

 

そして、臨終の床、光の中に現れたのは若く美しい姿の母・義姫。

梵天丸」「藤次郎」と呼ばれてそれぞれの子役君たちも登場。

「そなたはわが子じゃ。いとしいわが子じゃ」という言葉を聞き、

長く描かれた母との確執を解いた政宗が、梵天丸と藤次郎と共に

母上の元へ還ってゆくシーンに泣きました。

 

朝、座ったままで息を引き取っている姿を見つけたのは成実と綱元。

「殿はお帰りになられたのじゃ」という成実の台詞にも涙ががが

 

27年前に見た時は私も小学生だったので、

最終回やその前数回は「もう終わっちゃうんだなー」とか

「あーあ、政宗死んじゃったー」位にしか思ってなかった

記憶があるんですが、大人になって子供もいる今では

やはり受け止め方が違ってきますね。

 

最後に発掘された政宗の遺骨を映して壮大な物語は締めくくられ、

見ているこちらも感無量・・・

   

しかし、最後まで見て改めて思うに、

独眼竜政宗」本当にすごく良かった。

これぞ「THE 大河ドラマ」と申しましょうか、

重厚感あふれる本格的な時代劇でありながら、

レーザー光線などの特殊効果を使ったオープニングや

バラエティに富んだアバンタイトルなど

新しい試みもふんだんに取り入れられていたのが良かったです。

あのアバンタイトルのノリ、復活しないかなー!

「花燃ゆ」でも塾生達が「ここが松陰先生のお宅でーす」とか

「ここが野山獄でーす」なんてやってくれないか(笑)

 

衣装や鎧兜へのこだわりはもちろん、屋外での合戦ロケも沢山あったし、

子役も幼少期と少年期とそれぞれ配役されていたりして、

今では考えられないような豪華さ!

NHKやテレビ自体ににまだまだ勢いがあった頃のドラマですよね。

 

 しかし、最近の大河ドラマで、子役を使った主人公の子供時代の出番が

一回くらいしかないって本気で何とかならないんですかね・・・

いろいろと大人の事情があるんでしょうが、

ローティーンの役を20代半ば過ぎた俳優や女優にやらせるのって酷ですわー

 

話は戻って・・・

いまだに熱いファンに支持されている「独眼竜政宗

東北に生まれ、戦国乱世という時代を駆け巡った伊達政宗という人生を

一年間全50回みっちりと堪能させていただきました!

 

この余韻が冷めないうちに、

家にある政宗関係の本をいろいろと引っ張り出して

読み返したいなーと思います。

 

 とりあえずは、 高橋なのさんの「Dandy dragon」にしようかな~

Dandy dragon & spring・tiger (ふぁんふぁんシリーズ)

Dandy dragon & spring・tiger (ふぁんふぁんシリーズ)