ここ一週間ばかりで見た歴史系番組感想(3/30)
3月頭から一家総出で風邪をひき絶不調だったため、
録画消化が滞っておりますよ・・・
◎「独眼竜政宗」49話「母恋い」
50代の政宗の生活を描いた回。
あの政宗も寄る年波と時流には勝てず立派な頑固爺に。
大名として幕府と渡り合いながら藩の経営をしていく苦労の他に、
息子・秀宗の失策にブチ切れたり、出戻りの五郎八にやきもきしたり、
年老いた母を呼び寄せようとして突っぱねられたりと、
現代の中高年の方々と変わらないような心配事に悩む日々でした。
「天下を取るのは難しい、だが、人の心を掴むのはなお難しい」
と、愛姫に向って呟く政宗が切なかった。
次でとうとう最終回。見るのがさみしいなあ。
ところで、政宗のプライベートルームの2畳の小部屋「閑所」。
いい感じの狭さで、私も欲しい!などと思いましたよ。
◎「ザ・プロファイラー」勝新太郎の回
私は晩年の勝新の姿をテレビで見ていた世代で、
豪放磊落で破天荒な大物俳優というイメージが強かったけれど、
デビュー前後の事は全く知らなかったので新鮮でした。
勝新が拘ったリアルの追及、本当にカッコいい!
現代日本映画の先駆け、 豪快に見えて観察眼が鋭い、だとか、
型破りなのは型を身に着けた人だからできること、などなど・・・
改めて勝新太郎は人々に愛されたすごい俳優だったんだなあと思いましたよ。
座頭市シリーズ、じっくり見てみたいなあ。
◎「歴史秘話ヒストリア」 姫路城の回
ついこの間修理が始まっんだーと思ってたらもう完成!
時が経つのは早いものです。
修理完了後の姫路城は目が覚めるような真っ白さ!
でもこれが本来の色で、修理前はカビと漆喰が剥がれててあの色だったとか。
塗り直しに天然素材の漆喰100トン使ったとか。
塗るのも大変だけど、練るのも大変だったことでしょう・・・
死ぬまでに一度姫路城を見に行きたいものです。
そういえば、姫路城って築城当時からどっちかだかに傾いてるって
伝承がなかったっけ? 今回の修理では直したんだろうか。
◎「発掘!歴史に秘めた恋物語」秀吉の回・前後編
前編は秀吉とおね、後編はおねと淀殿の関係について。
おねと淀殿を並べて片方を持ち上げるともう片方の扱いが悪くなるという
流れがあると個人的に感じるんですが、この番組では、二人は力を合わせて
豊臣家を守ろうとしていたと描かれてて良かったです。
でも、どっちが女として秀吉から愛されていたかは実際わからないけれど、
公私ともに支えたパートナーは糟糠の妻・おねだったんだろうなあと思う訳で。
前編で紹介されてた秀吉がおねに贈ったプロポーズの言葉
「世間後 見て給え (私の財産を管理してください)」
というのに、ちょっとぐっと来てしまった訳ですよ。
日本で夫が妻に給料の管理を任せる文化って結構古くから続いてるんだなあ。
いつぐらいから始まっているのか今度調べてみよう。
最後に、おねと秀吉はふたりでひとつになって「豊臣秀吉」になった と
〆てたのが印象的でした。
あと、坂雲と花燃ゆとマッサン最終週も見終わってますが
感想はまた後日に。