みたものきろく。

漫画とテレビばっかり見てる駄目な大人の感想文ブログ。腐女子でごめん。

河村恵利「縁切り寺の尼姫」

ご無沙汰してます。久々の更新です。

今日は積読の山から河村恵理さんの戦国漫画を。

 

縁切り寺の尼姫~豊臣秀頼の娘~ (プリンセスコミックス)

縁切り寺の尼姫~豊臣秀頼の娘~ (プリンセスコミックス)

 

私は織田のお市様の娘・浅井三姉妹とその子供達が好きです。

美男美女を多く輩出した織田の血に翻弄された方々ですよね。

 このお話はその系譜の一筋である豊臣秀頼の娘・天秀尼が主人公。

 

豊臣秀頼が側室に産ませた娘・卵(かい)姫は

大阪の陣で大阪城が落城し豊臣家が滅亡した後、

父の正室で徳川家康の孫・千姫に命を救われます。

その後、卵姫は一年あまり江戸城で過ごしてから

鎌倉の尼寺・東慶寺に預けられ、尼になります。

 

豊臣家のただ一人の生き残りとなった姫君が

父の従弟・徳川忠長に淡い恋心を抱きながら尼になり、

鎌倉の縁切り寺で自分の生きる道を見つけていく姿がとても素敵でした。

 

日本史上の女性たちの物語を沢山描いてきた河村恵利さん。

河村さんが描く女性達はどこか儚げだけど優しく美しい人々です。

今回もとても良いお話でした!次回作も楽しみです。

 

ただ、ご本人もたびたび書かれているように、

相変わらず登場人物の見分けが付かないのが難点ですね(^_^;)

まあ、それは手塚治虫スターシステム的な

アレだということにしておきましょうw


同時収録のお話2編も温かくてよいお話でした。


 

 

8月中に読んだ漫画感想。

子供の夏休みや習い事やらお盆等の嫁稼業やら

夏休み明けのアレコレやら慌ただしく過ごしており、

約一カ月半以上ぶりの更新です。

 

ひと山越えるたびに本屋さんに行って漫画を買ってきては

積読の山が高くなっていくという状況です。

これからの秋の夜長にじっくり読んでいこうと思います

 

というわけで、8月中に読んでいた漫画の感想をさらっと。

 

●「NARUTO外伝~七代目火影と緋色の花つ月~ 」

 サスケとサクラの娘・サラダの自分探しの旅のお話。

ナルトがかっこいい大人になっていて胸が熱くなりましたよ…!

並ぶとちゃんと夫婦に見えるサスケとサクラにも泣けました。

ただ、やはり哀しいのはネジ兄さんがいないことかなあ。

ネジ、なんで死んだ(ノД`)

 

●「昭和元禄落語心中」8巻

昭和元禄落語心中(8) (KCx)

昭和元禄落語心中(8) (KCx)

 

 落語=芸に対する男達の情熱や愛憎にゾクゾクするよ!

8巻では松田さんによって語られた真実に驚きました。

八雲師匠と小夏さんの関係は本当に切ないよ…

病に倒れた八雲師匠は今後どうなるのか非常に気になるところ。

もう一度師匠が高座に上がる姿が見たい!

 

●「ボーイ☆スカート」

ボーイ☆スカート (フィールコミックス FCswing)

ボーイ☆スカート (フィールコミックス FCswing)

 

スカートには女の子の夢とトキメキが詰まっているよね。

そのトキメキを男の子が味わいたいと思ったっていいじゃない!

などと思いました。

とはいえ、もし自分の息子がスカートをはいて歩いたら、

それで周りから迫害を受けたら・・・と思うと気が気じゃないだろうな。

このお話の中で戸惑いながらスカート男子を受け入れた人々のように、

他者に対して寛容な世の中になるといいなあ。

 

●「グッドナイト」1~2巻 

グッドナイト 1 (Feelコミックス FC SWING)

グッドナイト 1 (Feelコミックス FC SWING)

 
グッドナイト 2 (フィールコミックス)

グッドナイト 2 (フィールコミックス)

 

Q太流に淡々と描いているけど、これは重くて暗い ・・・

絵に描いたようなクソ姑&小姑にいびられて、

さらに生まれたばかりの娘を小姑の養女に取られた主人公・晴子。

結婚前後はにこにこして可愛かったのにどんどん荒んでいって

切なすぎる・・・

親類や友人だったら子供連れて家を出ろ!というレベルの話。

これって最後は救われるの?と、怖いもの見たさで3巻を待つ。

 

まだまだいろいろ読んだけど、今回はこの辺で。 

池田理代子「ベルサイユのばら」12巻

ベルばらのエピソード編の2巻目ですよ!

今回はネタバレをぽろぽろ書いておりますので、

未読の方はご注意ください。

 

 今回はジェローデルの革命までの日々と

オスカルの両親のなれそめ話でした。

 

私は、アンドレはもちろん好きだけど、

ジェローデルやアランもまたそれぞれ好きなので、

ジェローデル編は11巻の少年の時のお話も含めて

きゅんきゅん(死語)しながら読みました!

本編では語られなかったジェローデルのその後や

フェルゼンの妹との交流が切ないほど恰好良い。

 

そして、オスカルの両親の話の方は、

あの厳格な軍人のお父様とあのおっとりとしたお母様が

こんな情熱的な恋をしていたなんて!!と衝撃を受けました。

しかも初めては青か(不道徳wなので省略)

そういえば、娘のオスカルもアニメ版での初体験は

アンドレと青(不道徳ry)でしたねw。

うん、ルソーも「自然に帰れ」って言ってました。(違う)

 

奇跡のロングセラーであり不朽の名作「ベルばら」はやはり面白い!

エピソード編Ⅲも出るといいなあ!

田亀源五郎「弟の夫」1巻

ゲイアートの巨匠・田亀先生の初一般紙連載作品!

 

 亡き弟の結婚相手はカナダ人、そして男だった・・・というお話。

 

穏やかなひげ熊親父・マイクさんに向けられる、

主人公の娘・カナちゃんの素直な子供ならではの言葉を通して

単なるゲイを賛美するでもなく茶化すでもなく

同性愛や同性婚についての疑問や偏見が解けていく内容。

また、大切な家族を失うことについても描かれていて、

じんわりと胸を突くやさしいお話でした。

 

1巻の最後にカナの母という成人女性が登場して、

彼女がゲイについてどう考えているのかによって、

今後物語のキーパーソンになりそう。

2巻も読みたいです。

 

表紙カバーをめくったらいつもの田亀ワールドで笑いましたwww

 

 

 

よしながふみ「大奥」12巻

きのう何食べた?」の10巻と一緒に購入。

1巻からずっと追っている「大奥」もついに12巻か・・・

 医療編ラスト!

大奥 12 (ジェッツコミックス)

大奥 12 (ジェッツコミックス)

 

 あのツンツンしていた黒木様がこんなに大活躍するなんて!

人々の想いが強く繋がって広がって赤面疱瘡が撲滅されていく流れが泣けました。

 

大河ドラマ龍馬伝」の海軍伝習所や「花燃ゆ」の松下村塾奇兵隊もそうだけど、

こう、時代を変えよう!何か成そう!と集う若者たちを見ると泣けてくるように

なりました。年ですかね。もうちょっとしたら甲子園を見て泣くに違いねえ。

 

しかし、将軍・家斉の母・治済は

今までの登場人物の中で一番狂ってて怖い人だったなあ。

 顔は「マカロニほうれん荘」みたいなのに。

女将軍を作ったあの春日局さえいいお婆ちゃんに思えてきます。

治済の最期の後の展開はなんだか切なかったです。

 

そして時代は幕末の動乱期へ。

また13代将軍・家定は美人だけどクセの強そうなお方・・・

この方の正室と言えば篤姫様ですねー!

 

大河の「篤姫」やフジの「大奥」等のドラマでは

篤姫、幾島、滝山、本寿院、和宮、観行院などなど

濃ゆい女人方が熾烈なバトルを繰り広げておりましたが、

よしなが「大奥」ではどうなっていくのか楽しみです!

 

松陰先生が女の人だったら石渡治の「はっぴいまん」みたいで超萌える。

 

よしながふみ「きのう何食べた?」10巻

1巻から読み続けているうちに早くも10巻目!

今回も美味しいごはんがたくさんだー

 

きのう何食べた?(10) (モーニング KC)

きのう何食べた?(10) (モーニング KC)

 

 物語の中で登場人物がちゃんと年を重ねていくのが良いです。

佳代子さんちの孫は大きくなり、シロさんの両親は老いてゆき、

ケンジはハゲるwwwシロさんの老眼鏡姿も板についてきましたね。

平凡な日常の中で何かしら小さな変化やちょっとした事件は起きる。

そんな日でもお腹はすくから、ご飯を作って食べる。

当たり前のことだけど大事な事なんだなあと気づいたのは

割と最近の事です。

 

しかし、佳代子さんの作るごはんはいつ見ても美味しそう!

えびと春雨のサラダとタイカレー、作ってみたいです。

 

あと、リコッタチーズのパンケーキ!

リコッタチーズって近所のスーパーに売ってるのかな・・・

 

小西紀行「妖怪ウォッチ」7巻

息子に買ってあげたのを借りて読んだ。

  

妖怪ウォッチ 7 (てんとう虫コロコロコミックス)

妖怪ウォッチ 7 (てんとう虫コロコロコミックス)

 

 一世を風靡して社会現象になった妖怪ウォッチの漫画版です。

 

妖怪ウォッチは1作目発売すぐのクリスマスに購入していて

流行に乗るのが早かったせいなのか、最近飽き気味な様子の息子。

アニメも2~3週分まとめて見るようになっちゃったんですが

漫画版は相変わらず好きなようで、友達と遊ぶ約束を断ってまでして

発売日当日に買いに行きましたw

 

いや、しかし、コロコロ漫画は勢いがあるなあ!

集中線や手書き文字やギザギザの吹き出しがこれでもかって使われていて、

一ページにおける書き込み量がハンパないです。これで463円、お安いわw

 

漫画版は主人公のケータ君がすごく善良で天使のようです。

ジバニャンも割と熱くていい奴。

アニメ版は2人とももうちょっとゲスいよね(笑)

 

で、この記事になぜ「日本史関係」のタグをつけているかっていると、

アニメで放映済みの「軍師ウィスベエ」の漫画版が掲載されているからです。

 

ケータ君の妖怪執事、ウィスパーは、戦国時代、石田三成の軍師だった?!

という、トンデモストーリーです。

さすが、イナズマイレブンでタイムスリップして織田信長劉備やら

歴史上の人物と合体して時空最強イレブンを作ってサッカーしようぜ!

なんてスゲーことを考えたレベルファイブ。やってくれますね!

 

妖怪ウォッチの中の三成は、決断力のない「決めずの殿様」。

なぜか、牛が好きで間違って牛に乗って出陣しちゃったというお茶目さんw

それでも「知ったかぶり妖怪」だったウィスベエ(ウィスパー)の

能力を認めて軍師にしちゃう大器を持った好人物でした。

 

関ケ原の戦いでのウィスベエとの別れのシーンは

うるっと目頭が熱くなってしまいました。

くそう、妖怪ウォッチのくせに、ウィスパーのくせにぃぃ!

 

こんな感じで、親世代のハートもがっちり捕まえに来る「妖怪ウォッチ」。

発売日未定ですが、コーエーと組んで「妖怪三国志」なるものも

リリースされるらしいので、まだまだ目が離せません。

www.level5.co.jp

 

気を付けないと、子供がとっくに卒業してるのに

親の方がいつまでも卒業できない現象が起こりそうで怖い(笑)